· 

  #1変わらないために変わり続ける楽団でありたい  

 

 

こんにちは!

トラオム祝祭管弦楽団総監督の米本明です。

練習を行った報告記事とインタビューがほとんどだったブログに新しく「月刊トラオム」というコンテンツが増えました。

このコーナーではトラオム祝祭管弦楽団のオリジナリティやパッションを発信していきます!

トラオム祝祭管弦楽団は3回目の演奏会に向けて走り出すことができました。もともと単発企画のつもりで始まったオーケストラなのでびっくりです!笑

おかげさまで,前回参加者から多くの人がリピートしてくださり,さらには知り合い伝いに参加の意思を表明してくれる人も加わって,たくさんの演奏者が集まってくれています。第1回はたった4人で運営していましたが,今や運営に携わってくれている人は17人にも及びます。

一方で,トラオム祝祭管弦楽団は変な人が多いという噂が蔓延しているようですが,,,ふむふむ,確かに京都や東京,さらには栃木から愛知の実家に帰省して練習に出席する団員は多いように思えます。そればかりか,愛知に縁もゆかりもない人がわざわざ神奈川から参加してくれているという状況も発生していて,変な人がいると言われるのも納得がいきます。

県外から愛知に参加するだけではありません。団員の中には愛知から栃木や函館へエキストラで出演してしまうという強者もいます。確かにフットワークの軽さがおかしいかもしれないですねえ。。。

おかしいのはフットワークの軽さだけではありません。趣味をのぞかせてもらうと,怪獣が好きだの,アメ車が好きだの,,,旅行好きっていう割と普通の趣味かと思いきや野宿しながら自転車で東京から北海道を目指すタイプの旅行家がおります。

ここまでで確認できた通り,変人が多いという噂はどうやら本当のようです。この後に続くブログ企画がきっとそれを証明してくれることでしょう。

しかし,信じられないのは総監督の私に対して浴びせられた発言。

「類は友を呼ぶの典型例だな。」 

つまり,総監督が一番変で,その周りに生粋の変人たちが集まっていると?

そんなことはないはずなんだけどなあ。。。

 

 

真面目な話はさておき,,,トラオム祝祭管弦楽団がなぜこれほど変人たちを取り込んでいるか考えてみると,

 

 

「変わらないために変わり続ける」

 

 という考え方と,そのためには自由であるという風土が影響していると思われます。

「変わらないために変わり続ける」というと矛盾した概念が並んでいるように聞こえますが,これは「良いものを良い状態のまま保つために,必要な変化を加え続け劣化を防ぐこと」という意味です。

 

クラシック音楽はこのようにして残ってきたと言ってもいいかもしれません。ベートーヴェンの楽譜は200年も前に書かれたものですが,曲の解釈はそれぞれの時代のトレンドもあるなかで,数々の演奏家たちによって加えられてきました。ベートーヴェンを演奏するという本質は変わりませんが,ベートーヴェンが今も聴かれるまで演奏の仕方や使う楽器の性能が常に変わってきたのです。

 

音楽の練習にしてもそうです。リハーサルですごい演奏ができたとしても,本番その通りしたところでリハーサルのときほどの感動は与えられません。リハーサルで出した音と同じレベルでの感動を与えるには,リハーサル以上の何かを目指さないと劣化してしまいます。

 

音楽だけではありません。人間関係でもなんでも,変化がなければマンネリ化して面白みが薄れていきます。

 

 

そこで,「変わらないために変わり続ける」というスタンスを,演奏面だけでなくコンサートの運営や見せ方にまで適用したのがトラオム祝祭管弦楽団です。

 

アマオケのコンサートのメインは交響曲が多いけど,照明とかも付けて劇付随音楽もできないか!

曲解説やあらすじ説明は活字の文章でないといけないのか。漫画やイラストも活用できないか!

ホームページは演奏会案内だけ載せればいいのか。ブログもやっちゃおう!

 

これまでの2年間,このような具合で試行錯誤を繰り返してきました。それゆえ,生粋の変人たちが最も個性という武器を発揮できる場なのです。

これからも演奏面,運営面,大きな変化,小さな変化を問わず,愉快な仲間たちとさまざまなことを試みていきたいと思います。

 

すべてはトラオム祝祭管弦楽団がこれからも変わらず「ホールという空間を“夢”で包み込む楽団」であり続けるために!

 

一年後どんな楽団に姿を変えているのか楽しみにしていてくださいね!!