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#9 総監督のドイツ・メルヘン紀行

こんにちは!!Guten Tag!!

米本です。

 

今回、僕はドイツのバイエルン地方にやってきました!

何しにかって?

トラオム祝祭管弦楽団で演奏する「ヘンゼルとグレーテル」の本場物を見に来たんです!

 

当初は3日くらいいて帰る予定でしたが、誰に話しても

「そりゃもったいないよ!1週間ぐらい行くべきだよ~!」

と言われ、それもそうなので1週間ほど滞在しました。

 

ドイツでは12月になると、街中がクリスマスの雰囲気に包まれます。

そして、ドイツではクリスマスといえば「ヘンゼルとグレーテル」なんです。

 

「ヘンゼルとグレーテル」が一番旬な時期に世界観そのものを味わってきたので「都市編」「クリスマス編」「コンサート編」に分けてお伝えしたいと思います!!

 

都市編

まずは今回訪れた都市について紹介していこうと思います。

 

●ミュンヘン

「ドイツ」を味わいたかったらバイエルン州がおすすめです。ドイツ風の街並みが残っています。そのバイエルン州の州都がミュンヘン! 

ビールの街で有名ですね!

 

■スポット

・マリエン広場

待ち合わせスポットと言えばここ!

新市庁舎の前にあるミュンヘンの中心的広場で、お土産もほとんどマリエン広場で手に入ります。


・聖母教会(Frauenkirche)

2本の塔が見える建物が、ミュンヘンの中心的教会Frauenkircheです。後ほど紹介しますが、オルガンコンサートも開かれます。

・アザム教会 

豪勢な彫刻の施してある教会です。

・英国風庭園

大学の裏にある大きな芝生の公園です。あんまり英国風感はしません笑

夏場は日光浴でとても賑やかです!

冬は雪もうっすら積もってるし、かなり静かですね笑

■食

旅行の醍醐味は食!
ミュンヘンの食を紹介します。

 

・ダルマイヤー

バイエルン王室御用達のカフェです。全部美味しいです!

・ホフブロイハウス

ミュンヘンに来てホフブロイハウスに行かずに帰ったら、それはミュンヘンに来たことにはなりません。

バイエルンの民族音楽とともにビールを飲めば、気がついたときには同じテーブルの人と国籍を越えて仲良くなれます!

・白ソーセージとレバーケーゼ

ミュンヘンに来たら白ソーセージを食べる人は多いと思います。とても美味しいのでオススメです!

白ソーセージが気に入ったら「レバーケーゼ」という料理も食べてみてください。直訳すると「レバーチーズ」となるので敬遠されがちですが、レバーでもチーズでもありません。日本人好みの味だと思います!

え?なんでそんなに推してるのに写真がないかって?大好物だから我を忘れてかぶりついてしまうからですよ笑

ちなみにレバーケーゼを出しているお店はそう多くはないので、メニューのなかに見つけたらチャンスです!

 

●レーゲンスブルク

レーゲンスブルクはミュンヘンの少し北の方にある古都です。ミュンヘンよりも歴史があり、旧市街が世界遺産に登録されています。

 

・大聖堂

荘厳なゴシック建築で圧倒されます。

・ドナウ川と石橋

夏だったら綺麗だと思うのですが、、、この日は吹雪いていて寒さしか感じませんでした笑

でも写真でみると綺麗ですね!

・世界最古のソーセージ屋さん

「ドイツ最古のソーセージ屋さん」とGoogle検索すると「Historische Würstküche」という店が出てきます。

先ほどの石橋を眺めながら、伝統的なソーセージを楽しむことができます。

●アウクスブルク

「アウクスブルクの宗教和議」で有名なアウクスブルクは、実はローマ人の建設した都市で、ミュンヘンよりもずっと歴史があります。

現在でもバイエルン州で3番目に大きい都市として栄えており、街並みから歴史の長さと重厚さを感じることができます。

 

・大聖堂

アウクスブルクにも大聖堂があり、レーゲンスブルクとは違う荘厳さを感じられます。

また地下にはカタコンベがあり、司祭たちが埋葬されています。

・聖ウルリヒ&聖アフラ教会

カトリックとプロテスタントの教会が同じ場所にあるという珍しい教会です。

「アウクスブルクの宗教和議」を記念して建設されました。


・フッガーライ

アウクスブルクの豪商フッガー家が生活困難者のために設立した世界最古の社会福祉住宅。

モーツァルトの曾祖父も住んでいたことがあります。

この住宅は現在でも人が住んでおり、1年の家賃は設立時のまま!(日本円で約100円)

神とフッガー家のために1日3回の祈りを捧げることも、家賃の一部とされています。

番外編(移動手段)

ヨーロッパでは街中にトラムが張り巡らされており、観光客にとっても移動が比較的簡単でした。しかし、現地の交通機関のチケットは日本人には煩雑で分かりにくいものとなっています。

そんな観光客に朗報なのが、最近導入された電動スクーター!  なんと街中に転がっていて、誰でも乗れるのです!

事前にアプリをインストールして、支払い情報を登録しておくと、あとは転がってるスクーターのQRコードを読み込んでロックを解除するだけで乗れます。日本でタクシー配車アプリとしてサービスが開始されたUberも使えます。アウクスブルクはVoi.の独占状態でした。

料金はロック解除に1€、1分使用ごとに0.25€です。

駅から観光地にスムーズで楽な移動ができます!


クリスマス編

続いてドイツのクリスマス文化について紹介します!

ドイツではクリスマスイブの4週間の日曜日から、「アドベント」という期間が始まり、街ではクリスマスマーケットが開かれます。

 

・クリスマスマーケット

クリスマスマーケットは各都市の中心広場で開かれます。

大都市ミュンヘンではマリエン広場の他にも、レジデンツ広場や英国風庭園などいたるところでクリスマスマーケットが開かれています。

人気のクリスマスマーケットは、ニュルンベルクとアウクスブルクのようですが、今回行ったアウクスブルク(写真参照)は人で埋め尽くされていました笑

・アドベントクランツ

ろうそくが4本あるリース飾りですが、クリスマスイブの4週間前の日曜日から一本ずつ灯をともしていきます。ちょうど燃え尽きたときにクリスマスがやって来ます。

教会にも各家庭にも飾られています。

写真は今回泊めていただいた家のアドベントクランツ。また、これまでに上げた教会内部の画像をよく見ると、大きなアドベントクランツが飾られていますよ!

・サンタクロース

ドイツでサンタクロースが来るのは、なんと12月6日!

12月6日はサンタクロースの由来となった聖ニコラウスの命日で「聖ニコラウスの日」と呼ばれています。この日の朝は子どもたちにとって特別です。なぜならサンタクロースが靴にプレゼントを入れてくれているから!

おっと、僕の靴にも何か入ってる……!!!

じゃあクリスマスイブ?というと、家族でプレゼントを交換する日なんです。

 

・おかしの家

ドイツのクリスマスにとって「ヘンゼルとグレーテル」の物語は切っても切り離せないようなもの。街中のクリスマスマーケットでちょくちょくお菓子の家を見かけます。

ということで僕も大小2つ購入し、大きい方はホストファミリーに、小さい方は日本に持って帰ってきました!

どうやら家族で手作りする家庭もあるそうですよ。

コンサート編

最後に、滞在中に行ったコンサートについて紹介します!

 

・ミサ

コンサートって言っといていきなりちょっと違うのですが、先ほど紹介したFrauenkircheでのミサに行ってみました。

普段は触れない教会音楽に触れて神聖な気分になれるので、一度行ってみると良いかと思います。

 

・オルガンとフルートのコンサート

Frauenkircheにてミサに引き続いて行われたオルガンとフルートによるコンサートも聴きました。

ラインナップはバロックから現代曲、即興曲まで豊富で飽きさせないものでした。教会で聴くフルートとオルガンの響きはコンサートホールでの響きとはかなり違い、残響がとても多いです。最初は残響が多すぎて気持ち悪い感じがしますが、慣れると神秘を感じます。

なんとしかもタダ!前にFrauenkircheでコンサートに行ったときはお金がかかったのでラッキーでした!

 

・コーラス

こちらも教会で開かれた現地学生によるコーラスコンサート。

人の声の響きって素晴らしいですね!

人の声も教会で聴くと残響がとても神秘的です。

 

・キュビリエ劇場

キュビリエ劇場はかつてバイエルン王室が住んでいたレジデンツの内部にある小さめの劇場です。ここでKammeroper Münchenによるモーツァルトの『コジ・ファン・トゥッテ』の公演があったので行ってみました。

王宮内部の劇場なので造りが豪華!

そして劇場が小さい分、歌手の声が間近で聴けるという良さもありました。

・ミュンヘン・フィル

ショパンのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第4番の演奏会でした。

特に弦楽器の音が磨かれていて、まるでひとつの楽器かのように一体となった音が鳴り響いていました!

ホールの音響もとても良く、もはや数十メートル離れているとは思えないような鳴り方で驚きました!

・バイエルン州立歌劇場

ミュンヘンまでやってきた理由はただ一つ!

ここで開かれる『ヘンゼルとグレーテル』の演奏会を勉強するためです!

すごすぎてもはや勉強にならなかったのですが、本当に言葉を失いました。ブラボーの一言です。

『ヘンゼルとグレーテル』の世界へと飲み込んでいく上質な音楽と、言葉がわからなくてもわかる明瞭な演技と演出ですっかり入り込んでしまいました。勉強しようと思って行ったのに、楽譜のどこをどう凝ったのかわからないくらい自然な音楽でした。そういう音楽を目指すべきだと気づけたことが学びだと思います。


最後まで読んでいただいてありがとうございました!
街中が『ヘンゼルとグレーテル』の世界のようになっているところで思う存分遊び、、、あ、いえ、学び、良き一週間となりました。
ドイツはビールもワインも音楽も一流です。是非一度行ってみてください!

ドイツは遠いよ……って方!

トラオムの演奏会に来て、プチドイツを味わってください!!

きっとあなたをメルヘンの世界へとお連れします……。