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#3 変人が変人を呼ぶ“夢”のオーケストラ

 

こんにちは、代表の吉川重輝です。この「月刊トラオム」も第3弾、時の流れは早いものです。

さて、変人というテーマを設けさせていただきました。なぜでしょう、言うまでもありません。「トラオム祝祭管弦楽団の団員は変人ばかりだから」です。あれれ?代表ともあろう者がなんて無礼なことをですって?いいえ、これは感謝に満ちた褒め言葉です。

 

一般的には、変わった人という意味で変人という言葉を使うのではないでしょうか。いわゆる「変わり者」ですよね。ですが、私の信じる変人は「変える者」です。「常識にとらわれない」だけではただの非常識でしょう。では、その非常識が「新たな常識を生み出す」ものだとしたら、ただの非常識でしょうか。その変人は「常識を変えた者」と言えるはずです。

 

「変わり者」は周囲からの理解を得られなければマイナスの評価を受けることになりますが、共感して賛同する者が現れた時には、そのオリジナリティを強く発揮することが出来ます。そしてそのオリジナリティがいつの日にか、コミュニティにおいて欠かせないものへと成長していくのです。つまり、トラオムに潜む「変わり者」がトラオムを「変える者」となるのです。これは初回の月刊トラオムでも紹介させていただいた、「変わらないために変わり続ける」楽団であるための本質だと私は考えています。

 

例えば、トラオムが普段の練習で大切にしていることに、奏者と指揮者の間での積極的な意見交換というものがあります。指揮者の中の常識を奏者が変えていく、なんてことが当然のように行われています。オーケストラを変えるのは指揮者かもしれませんが、その指揮者を変える力がオーケストラにはあります。この関係を最大限に活かすことが出来る、団員一人一人が活躍出来る団体であってほしいと私は思っています。

トラオム祝祭管弦楽団は、「常識にとらわれない音楽」という夢を追い求め、挑戦し続けます。